ビジネスパーソンに必要な”生産性の向上”とは?—「イシューからはじめよ」より
どうも!上京学生Kの読書です!
みなさんの周りには自分と同じように仕事や勉強をしているはずなのに、自分よりもなぜか効率が良くて、生産性の高い「天才」や「仕事のできる人」っていませんか?彼らは生まれ持った何かがあるわけではありません。
実は、考え方や取り組むプロセス1つが大きく違うのです!!✨
では、具体的に何が優れているのでしょうか?
そこで今回紹介する書籍はコチラ!!
「イシューからはじめよ」
著者:安宅和人
出版:英治出版
今回は問題解決のプロセスを取り上げた書籍「イシューからはじめよ」のまとめを紹介していきたいと思います!
イシューから始めるとは?
そもそもイシュー?問題?となってる人が多いのではないでしょうか?
ここでいう「イシュー」とは知的な生産活動の目的地となるもののことを言います。
もっとわかりやすくいうとズバリ!
問題の中で最も核心をつくような問い
それが解決すれば大きく進展するような問い
といったところです!✨
また、本書では「バリューのある仕事」というキーワードも挙げられています。
「バリューのある仕事」とは下の図のようにイシュー度と解の質が高い仕事のことを言います。
こうした仕事に時間を割くことで効率よく生産性を上げて仕事や勉強をすることができます!!
chapter1:イシュードリブン
まず最初にこのプロセスで一番大切な「イシューの見極め」から初めていくことが最も重要です!このイシューを見極めていく中でよいイシューには3つの条件があります。
☆よいイシューの3つの条件
①本質的な選択肢であるもの
②深い仮説があるもの
③答えを出せるもの
意外にもこうした根本的なところに落とし穴があるのです。特に3つ目の答えを出せるものというのが大事で、頭でっかちになって考えている人ほど答えの出ない問題になってしまっていがちなのではないでしょうか?
■イシュー特定のアプローチ
イシューを見つけるといっても慣れていない人ではそう簡単には見つからないものです。次にそうした時の打開策となる5つのアプローチを紹介していきます。
①変数を削る
いくつかの要素を固定して、考えるべき変数を削り、見極めのポイントを整理する。
②視覚化する
問題の構造を視覚化・図示化し、答えを出すべきポイントを整理する。
③最終形からたどる
全ての課題が解決したときを想定し、現在見えている姿からギャップを整理する。
④「So what ?」を繰り返す
「So what ?=だから何?」という問いかけを繰り返し、仮説を深める。
⑤極端な事例を考える
極端な事例をいくつか考えることでカギとなるイシューを探る。
こういったアプローチをうまく活用することでよいイシューにたどり着くことができるのです!!
chapter2・3:仮説ドリブン
chapter1ではイシューを見極めることについて触れてきました。
ここではバリューのある仕事を生み出すためのもう一つの軸、解の質を高める方法を紹介していきます。
その方法とは「イシュー分析」です!✨
イシュー分析はストーリーラインづくりと絵コンテづくりの2ステップからなっています。
■ストーリーラインづくり
このステップでは2つのステップがあります。
①イシューを分解する
イシューを分解することで課題の全体像が見えやすくなってきます。
ここでのポイントは「MECE(ミーシー)」にすることです。
cf. MECEとは?
「MECE」とはMutually Exclusive Collectively Exhaustiveの略で「モレなく、ダブりなく」という意味です!
これを意識するだけではっきりと意味のある分解をすることができます!
ちなみにこの言葉はもともとマッキンゼーの社内用語でした。😮
さすがのマッキンゼーさんですよね。(笑)
②ストーリーラインを組み立てる
ここでは2つの型を簡単に紹介します!
- 「WHY」の並び立て
「なぜ〇〇なのか?」「なぜ〇〇をするのか?」「なぜ〇〇できるのか?」など「なぜ」を並べて最終的に言いたいメッセージをサポートすることができる。
- 空・雨・傘
「空」・・・〇〇が問題だ(課題の確認)
「雨」・・・この問題を解くには、ここを見極めなければいけない(課題の深堀り)
「傘」・・・そうだとすると、こうしよう(結論)
このようなフレームワークに当てはめることで考えが明確で論理的になります!
■絵コンテづくり
この絵コンテづくりとは結論を補強するために必要な分析結果を想像し、分析イメージづくりをする作業のことをいいます。
そのためにはまず定量的に分析をしなくてはなりません。
定量分析には3つの型があります。
比較、構成、変化
あとはこの3つをうまく組み合わせて複合的に分析することでわかりやすく納得してもらえる分析イメージを作ることができます!!
chapter4:アウトプットドリブン
ここまで来ればあとは絵コンテを本物の分析にしていくだけです!
しかし、絵コンテはイメージでしかなくトラブルが起こることは多々あります。そこでこのトラブルにどう対処していくかが肝心になります。
トラブル①:ほしい数字や証明できない
対処法
- 構造化して推定する
- 足で稼ぐ
- 複数のアプローチから推定する
これらが有効な策として挙げられます。
特に私自身は3つ目の複数のアプローチから推定するというのは視点を変えるという意味でも重要な気がしますね!
トラブル②:自分の知識や技では埒が明かない
対処法
人に聞きまくる
正直言って、このトラブルへの対象法はこれしかありません!
困ったら遠慮せずに自分の周りの人に相談したり、ヒアリングしたりして打開策を見つけるのがゴールへの近道です!!👍
chapter5:メッセージドリブン
最後にここでは伝えたいメッセージを伝えるためのプレゼン資料にまとめる時のポイントをまとめていきます!
☆3つの確認プロセス
①論理構造を確認する
②流れを磨く
③エレベーターテストに備える
これらを行うことでイシューに沿ったメッセージが伝わっているかを確認していきます。
cf.エレベーターテストとは...
仮にCEOとエレベーターに乗り合わせたとして、エレベーターを降りるまでの時間に自分のプロジェクトの概要を簡潔に説明できるか
というものです。
このテストによって「どこまで本当に理解し、人に説明し、売り込めるようになっているか」を測ることができます!ぜひやってみてくださいね!👍
☆チャートの磨き込むコツ3選
①1チャート・1メッセージを徹底する
②タテとヨコの比較軸を磨く
③メッセージと分析表現を揃える。
これらが意識された資料であれば、自分の伝えたいメッセージを誤解なく伝える事ができるでしょう!
まとめ
ここまで「イシューからはじめよ」をまとめてきましたがいかがだったでしょうか?意外にも単純な事ができていなくて生産性が落ちてしまっているのかもしれませんね!イシューから始めることを習慣化させて無駄なく、バリューのある仕事をしていきましょう!!
今回のブログでは一部分しか取り上げていないので興味を持った人はぜひ購入することをお勧めします。きっと何度も見返す本になると思います!